住友林業さん新築工事現場での設置工事でした。打ち合わせから1年程度時間がかかった物件でしたので、設置までの流れを詳細にアップします。
お施主様の娘さんが東京在住で、熊本の実家の新築工事の打ち合わせを行っていました。そのため、設計は池袋支店で行い、施工は熊本支店でという流れ。設計段階から図面に詳細にストーブを落とし込むので、メールや電話で何度も隔離距離や寸法の確認などを行いました。熊本で設計図書の引渡しの際に、私も同行して最終打ち合わせに参加させていただきました。
棟上げ後、まだ外壁がまだ施行される前に、保護部材を先に取り付けに伺いました。気密の低下や壁内結露を防ぐため、新築の場合は、先に保護部材を取り付けておきます。こうすることで気密低下による壁内結露や断熱欠損を防ぎます。
内外装の施工が終わったのち、本体設置工事になります。先に入れていた保護部材の余分を切り取り、排気管を通して、保護部材と排気管の間に、セラミックウールを充填します。メーカー基準では、通常は空気層となっていますが、弊社では気密や断熱を考慮して断熱材を充填しています。
壁に意匠でつけられた擬似石を壁取り付けプレートに合わせて削って固定します。
外部隙間を丁寧にコーキングして仕上げます。二重級排気管は、表面温度が低いので通常のシリコンを使用します。ヨーロッパのシングル排気管の場合は、耐熱コーキングを使用します。
排気管を組み立てます。排気管を保持する金具の位置も打ち合わせの段階で、決定しており補強のための下地材を埋設してもらっています。
お引渡し時期が春だったため、その日は取扱説明は行わず、シーズンが始まる10月に改めて説明と火入れを行いました。取説に伺った際に、こちらのお施主さんご夫婦は、操作に不安を持っていましたが、シーズンが終わってメンテナンスにお伺いしたところ、毎日使いましたよ!と嬉しいお言葉をいただきました。