従来のお客様でお住まいの引越しに合わせて、新たに山本製作所のほのかを設置いただきました。今までのストーブは手動着火タイプをご利用でしたが、今回は自動着火タイプを選択いただきました。引越し作業が急遽だったため、下見無しで設置工事にお邪魔することになっていました。こちらのお宅には図面等が残っていなかったため2タイプの配管部材と変形用の部材を用意して設置工事に入りました。

設置位置を決め、近くのコンセントを取り外し壁内部の状況を確認します。どうやら右上がりの筋交があるようです。屋内中央寄りの平面への設置の際、気をつけたいのがダブル筋交かどうかの判断をします。筋交の位置は基本的にコンセント側は目視できますが、逆側は全く見えません。コンセント側になければ逆についている事になるので想像は容易ですが、コンセント側にあった場合は、ダブルかどうかの判断は筋交の厚みで判断します。基本的にシングルの場合40〜45mm、ダブルの場合は30mmとなります。あとは真壁か大壁かで筋交のサイズが変わってくるので壁厚で大体の見当がつきます。今回は大壁で筋交が40mm強なのでシングルと判断して、見えている筋交の延長線をマスキングテープで仮に決めています。

今回の設置は屋外がデッキになっており、屋内立ち上げが理想的なのですが、設置したい場所の両隣がカーテンが設置されているのでストーブ本体は中央に置く必要があります。通常の配管仕様では筋交に干渉してしまうので、屋内側で一度曲げて本体真裏に配管センターをずらしてコア抜き位置を決めました。

本来であれば左後ろに配管センターがありますが、45°エルボを噛ます事で本体センター付近まで位置をずらす事ができます。これで筋交の干渉を避け屋内立ち上げ仕様で排気管を接続することができます。

屋外側がデッキであったり、人の導線と交わる場合は排気管を屋内立ち上げにする事が好ましいです。屋外立ち上げの場合、排気管が出っ張るので邪魔になる恐れがあります。メンテナンスをする際に屋内立ち上げは排気管を本体から取り外して清掃する事になるので、ご自身でメンテを行う方は屋外立ち上げの方が簡単に清掃する事ができるので設置後のランニングコストも考慮して排気管の仕様を決定されてください。

取説を行い、設置工事は完了です。以前までに使われていた手動着火タイプと違ってストーブが自動で着火するので大変満足いただいたようです。